2012年09月09日

試験結果 BA液剤 vs 芽傷

 りんごの側芽の発生についての試験結果

 矮性台木(盆栽のように、年数が経っても、あまり木が大きくならない種類)でりんごを栽培した場合、りんごがなる場所は、側枝になります。

 側枝の数が多いほど、収穫量は多くなります。(根 幹とのバランスはありますが)

 しかし、矮性台木の場合、側枝が発生しずらい品種もあり、年数がたっても なかなか収量が上がらないことがあります。

 その対策として、潜芽に刺激を与えて、側枝の発生を促す方法として、最近ではBA液剤の使用が指導されています。

 昨年は、私もBA液剤(植物ホルモンの一種)を何度か散布して、側芽の発生を促してみましたが、自分が期待するほどの効果はありませんでした。

 BA液剤の使用にあたっては、タイミング、濃度、散布回数が影響するので、最適な条件で散布できなかったということでしょう・・・

 そこで、今年は、物理的に潜芽に刺激を与える方法として、3月に芽傷をつけて見ました。
試験結果 BA液剤 vs 芽傷

 予想通り、かなりの確立で、潜芽から、側枝(フェザー)や、花芽が出来ました。
試験結果 BA液剤 vs 芽傷

 今まで 禿げ上がっていた部分から、次々と側枝(フェザー)が生えて来たので、この木では、来年からは、大幅な収量のUPが見込めます。

 試験結果 (あくまで、私の場合です)

 
 BA液剤は、薬剤なので、金額が馬鹿にならない。 散布を農繁期に何度も行わなくてはならない。 タイミング、濃度、散布回数の最適化に経験値が必要(何年かかかる)

 芽傷は、3月の暇な時期に、1回だけ芽傷をつければ終わり 簡単で効果もあり、コストもかからない

 という結果でした。 今後は側枝の発生促進の為には、芽傷で処置することになります。


タグ :農園リンゴ

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Posted by クラウン at 21:42│Comments(0)農園
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